バイトとは
旋盤で材料を削り加工する際に使う工具のことです。
上記のような工具です。
左側がスローアウェイバイト、右側がロウ付けバイトと一般的に呼ばれるバイトです。
バイトの種類は大別するとこの2種類に分かれます。
このバイトの先端の刃の部分を回転している材料にあてることで
金属を削るのが旋盤の主な加工方法です。
スローアウェイバイト
スローアウェイバイトは工具の先端のチップ(上記画像の黄色の部分)を交換して使用します。
引用:https://www.kyocera.co.jp/prdct/tool/product/ceratip/ca65/
様々な形や角度、材質のチップがありますので、
削る材料の種類や加工内容に適したバイトやチップを選ぶ必要があります。
スローアウェイバイトを使うメリットは、
・チップ交換をすればバイト1つで様々な加工に対応できる
・刃物が摩耗したりへたってもすぐに交換して作業を再開できる
・高度な技術がいらない
・精度がでやすい
などです。
ロウ付けバイト・完成バイト
ロウ付けバイトは自分で刃先を研いで使用するバイトです。
ロウ付けバイトとは別に、完成バイトといわれ刃物の形を全くしておらず、
使用用途によって自分で刃物を作り上げるような商品もあります。
最近はスローアウェイバイトが普及し、使用率は年々減少傾向にあるようです。
ロウ付けバイトや完成バイトを使うメリットは、
・頑丈で重切削に向いている
・研ぎ方によって仕上がりをコントロールできる
・刃物の形成の仕方でチップでは不可能な部分の切削が可能
・チップ代がかからずランニングコストを減らせる
などですが、
やはりバイトを自分で研ぐには一定の技能が必要になるので、
慣れていないと手間がかかったり綺麗にできなかったりします。
なので最近は職人とともに使用者が減っていっています。
まとめ
今回はバイトの説明のみですが、
バイトの取り付け方や金属を削るときの刃物の動かし方の知識がないと
正しく金属を加工することができません。
引用:https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/sessakukiso_0304/
旋盤での金属加工は上記画像のようなイメージで行っています。
ボタンを押して加工完了というわけにはいかず、
工具や刃物の広く深い知識が必要ということを知っていただければと思います。
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