糸面取りって結局どんだけ面取りすればいいの?決まりはあるのか?

糸面取りって結局どんだけ面取りすればいいの?決まりはあるのか?町工場

金属加工に携わる人には見慣れた文面、
指示なき角部は糸面取りのこと

加工者サイドからすれば
「全部指示してくれよぉ…トラブルの元なんよ…」

と思うこともありますが、実際の図面では糸面取りの指示は頻繁にありますよね。

 

今回は糸面取りについて実際にどの程度面取りするのが最適なのか、
また糸面取りを図示することによる加工側、設計側のメリットにも触れていきます。

 

ちなみに面取りについては下記の記事を参照ください。

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糸面取りの定義とは

糸面取りの定義とは

糸面取り(いとめんとり)は、ごく小さな面取りのことを表します。

主にバリ取りを目的とし、けがや傷つき防止のために指示されることが主です。

糸面取りは明確な寸法が定められていませんが、一般的にはC0.2~0.3程度と考える方が多いです。

ただし、実際には寸法が決まってない為にトラブルの原因になることが度々あります。

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C面の寸法指定ではなく糸面取りを図示する理由

C面の寸法指定ではなく糸面取りを図示する理由

そもそもなんで寸法指定せずに糸面取りにするのか疑問に思ったことはありませんか?

 

・糸面取りを指示する設計者の意図

①複雑な図面に各面取りを記載するのが手間・図面が見づらくなる
②糸面取り指示部分には特別な寸法指定が必要ない・バリがとれていればよい
③糸面取りにすることで加工者の段取り・工程軽減に繋がるため

などが挙げられます。

特に③は、C面によって使うツールが異なる場合などには大きな効果が見込めます。

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糸面取りの指示による加工者のメリットとデメリット

加工者目線では糸面取りの指示はどうとらえられるのでしょうか。

 

・メリット

①使用するツールをまとめることができる
②測定の必要がない

 

・デメリット

①結局どのくらいの面取りをするか悩む
②糸面取りの指示だったので自分の判断で面取り量を決定したらトラブルになることもある

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糸面取りを指示された時の最適解は?

糸面取りを指示された時の最適解は?

結論、C0.1~C0.3程度で加工して問題ありません。

実際に設計者の考えと加工者が仕上げた寸法に思い違いがあったとしても
それは設計者側に問題があります。

必要なC面取り量がはっきりしているのであればキチンと図示するのが正解です。

 

加工者側に届く図面の意図がイマイチ分からない場合が多々あります…。

その度に私たちは図面の内容を確認したりするのですが、正直言うと、設計側の欠陥です。

これぐらいの図面を書いとけば分かるだろうというような中途半端な図面がトラブルの原因になるのです。

 

…少し話が逸れてしまいましたが、糸面取りについてでした。
とりあえず普通の面取りよりも小さいということだけでも覚えて下さい(*- -)(*_ _)ペコリ

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