鉄と鋼(スチール)とステンレスの違いを分かりやすく解説します!

町工場


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鉄と鋼(スチール)の違い

鉄=Fe
小中学校で習ってなんとなく覚えている人も多いのではないでしょうか。
じゃあ鋼の元素記号は?とお思いの方もいるでしょう。
水兵リーベ僕の船でフル暗記してる方も鋼の元素記号は知りません。
だって、元素じゃないんですから!残念!
鉄=Feは元素記号です。
つまり鉄とは元素です。
元素(げんそ、羅: elementum、英: element)は、古代から中世においては、万物(物質)の根源をなす不可欠な究極的要素を指しており、現代では、「原子」が《物質を構成する具体的要素》を指すのに対し「元素」は《性質を包括する抽象的概念》を示す用語となった。化学の分野では、化学物質を構成する基礎的な成分(要素)を指す概念を指し、これは特に「化学元素」と呼ばれる。
化学物質を構成する基礎的な要素と「万物の根源をなす究極的要素」としての元素とは異なるが、自然科学における元素に言及している文献では、混同や説明不足も見られる
はい。よくわかりません。
それに対して鋼とは合金です。
Feという元素に炭素やマンガンなどが加わった化合物のことを鋼と呼んでいます。
鉄(Fe)は我々金属加工業者や消費者の手に届くまでの製鉄過程で合金になっています。
つまり基本的には鉄(純度100パーセント)は世の中に流通していません。
一般的に鉄と呼ばれているものは厳密には鋼と認識しましょう。
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鋼(スチール)の種類

鋼(スチール)とは、炭素を0.04パーセントから2パーセント程度含む鉄の合金のことです。
めちゃめちゃ少ないやんけ!やっぱほとんど鉄やん!と思うかもしれません。
ただ実際にはこの数パーセント鋼の性質を決めるのにとても大切です。
海外の半導体は純度が低い、日本の集積回路に使っている半導体(シリコン)の純度は
99.999999999%だ!
というようなニュースを昨年見ました。
専門外なのでよくわからないですが多分これと一緒です!おそらく…
そんな鋼(スチール)にも種類があり、今回はメジャーな2種類だけを紹介します。
①炭素鋼
鉄(Fe)と炭素(C)の合金です。
炭素の含有量によって、更に3種類に分けられます。
炭素鋼
  • 低炭素鋼(炭素含有量が約0.3%以下)
  • 中炭素鋼(炭素含有量が約0.3 - 0.7%)
  • 高炭素鋼(炭素含有量が約0.7%以上)
 
それぞれの特性はだいたいこのような感じです↓
一般的に金属加工でよく使われるのはS15C(炭素含有量0.15%)~S55C(炭素含有量0.55%)です。
②ステンレス鋼
炭素鋼と違い、クロム(Cr)やニッケル(Ni)が一定量入っている合金です(もちろん炭素は入っています)
ステンレスのイメージは錆びにくいという認識だと思いますが
このクロムやニッケルが錆びを防いだりする耐食性を担っています。
ステンレス鋼にも実は、細かい種類がたくさんあります。
基本的には炭素鋼と違い磁石につかないのですが
中には磁石にくっつくステンレス鋼もあります。
そして金属加工業者はステンレス鋼のことをSUS(サス)と言います。
これはJISという規格で定められた呼称なのですが金属関係の仕事の方々はみんなステンレスのことをサスと言います。
是非買い物に行ったときに売られている品物を見て
『あ~、サスか』
と呟いてみて下さい。通ぶることができます。笑
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その他の金属

合金にはその他にも
クロムモリブデン鋼、工具鋼、アルミニウム合金など様々な種類があります。
こんな知識、専門家じゃないと知らねえやと思っていましたが
町工場の方々は本当にお詳しいです。
是非皆さんも一度、身の回りの”鉄”と呼んでいたものを調べてみて下さい。
 

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